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紡ぎだされる色たち
 
ガラスは、太古の人が大切にしていた火がもたらした宝物です。
たき火 を沈めた後の地面にきらきら輝きをはなち、硬質なのに流れるようなやわらかな
フォルムをした物質が残ったものがガラスだったのです。
 
その昔から今まで、膨大な時間、数えきれない季節を重ね、人々の手と、進化する文明と共に、ガラスは静かにゆっくりと生きづいて来ました。
そんなガラスという素材から、たくさんのイメージとインス ピレーションを得て、私の蜻蛉玉は生まれます。
 
百色以上の棒ガラスの色の組み合わせから一つの蜻蛉玉を創りあげていくのですが、
色選びとフォルムの形成は、生け花の経験によるところが大きいと感じています。
四季折々の草花は、一つとして同じ形、体はなく、一本の花を手に取った感覚で、花器の中のみならず、空間を仕立てて行く感覚は、熱により刻一刻と変化していくガラスの色彩と形体を、一個の蜻蛉玉にしていく感覚とどこか似ています。
 
そうして出来上がったものは、落ち着いたアースカラーや燃えるような夕陽、熱帯植物のような鮮やかな原色が混ざりあったような不思議な表情を見せてくれます。
 ゆらめく時間の集積
 
手で触れる事のできないくらい熱く溶けたガラスは、重力にまかせ 常に揺れ動いています。
ガラスの動きは色や膨張率、そして気温などにより、その時々で違う変化を見せてくれます。
 
その動きをコン トロールするというよりは、ガラスに無理をさせる事なく、動きに合わせて行く感覚で形創っています。
 
そのせいか私の蜻蛉玉は、古代からゆっくりと成長を重ねたアンモナイトなどの生物や、鉱物が 堆肥して何十もの層となった地層や化石にどことなく似ているよ うな気がしています。
 
化石のような、でも透き通っていたり、カラフルだったり。 そして液体とも個体とも言えない楽しいかたち。
そんな私の蜻蛉玉は、身 に付ける人ひとりひとりの個性を際立たせ、また、主張しすぎるこ となく、あらゆる肌や髪の色になじんでくれるはずです。 
 
そして長い年月を共にしてもらう事で、うつろいやすい人の心や、感覚の変化に合わせ、蜻蛉玉を付け替えたり、組紐の素材を新しくしてみたり、一生をとおして親しんでいただける、古代的でありながら、新しいアクセサリーだと感じています。  
華子 リチャーズ
1998年よりトンボ玉制作開始。
ある日、小さなガラスショップに展示されていた蜻蛉玉を目にした事が、私が蜻蛉玉制作を初めたきっかけです。ショップのオーナーに、制作の基礎を教えていただき、東京ガラス研究所にて、5日間のワークショップを受講。その後は、浮雲の如く我が道を往く。自宅の1室を工房にし、独学にて独走中。ガラスの持つ輝き、色彩、熱による変化。そのどれもが私を魅了していき、麻、絹、ウールと言 った繊維素材、石、珊瑚、貝、鉱物など、イメージの広がるままに、アクセサリーへと展開しています。 一つ一つを丁寧に、年齢や性別を問わず身に付けられるアクセサリー創りを心掛けています。
 
オーダーメイドでの制作や、スウェーデン出身のアーティスト、Tanjaの制作するナチュラルな組紐とのコラボレーションによるアクセサリーの展開もしております。
 
またお買い上げ頂いたアクセサリーの、蜻蛉玉の交換、組紐などのメンテナンスやアレンジも承っておりますので、ご興味がある方はこちらまでお気軽に。あなたとのコラボレーションにより、さらに個性的なアクセサリーに創り上げて行く事を、一 緒に楽しんで行けたらと思っています。

これからの季節に向け、ボリューム感のあるファッションと、暖かみのある色に合う、新作のアクセサリーを発表予定ですので、楽しみにしていて下さいね。